間歇補液療法(IHDF)とは
当院では最新の治透析治療である、間歇(かんけつ)補液療法(IHDF)を導入しております。間歇補液療法(IHDF)とは血液透析専用の回路を通じて一定時間毎、自動的に透析液を加えていく新しい治療法です。
具体的には30分に1回、100~200mL補液します。補液された透析液の分は除水をするので体内に残る事はありません。決められた補液には末梢循環障害が改善され、透析治療の際に血圧低下が度々みられる方、高齢者の方や疲れを感じやすい方に有効とされています。
間歇補液療法(IHDF)による効果
※臨床結果では以下の症状が改善されたという報告もありますが、個人差があります。
- 除水に伴う環血液量減少により血圧が維持されます。透析による血圧の低下抑える事で降圧剤の内服を減らせます。
- 末梢の血液循環が改善されます。
- 透析膜(ダイアライザー)の洗浄効果があり、目詰まりを改善する事で老廃物の除去効果が高まります。
- 定期的な補液によって透析膜の経時劣化を抑制し、透析効率の向上が望めます。
- 不眠・イライラ感
- 関節痛 など
- 栄養指導
- 運動療法
上記に挙げた通り間歇補液療法(IHDF)による定期的な補液は透析患者様に様々なメリットをもたらします。オンラインHDF治療と同様様々な症状や合併症に対して改善の可能性がある上に栄養低下が少なく、より高齢者や栄養状態の低い患者様に適しています。